LUMIX GX7 ファーストインプレッション(3)2014年04月25日 22時00分16秒

GX7は、カスタマイズ機能が豊富だ。

4つのFnボタン、メニューに登録できる5つのFn機能、さらにはQ.MENUのカスタマイズ・・・。
こんなにカスタマイズが出来ると、目的や使い方に合わせたカスタマイズをしなければ、逆に使いにくくなる。カスタマイズ地獄にハマル。

もうここまで来たら、ボタン全部カスタマイズできるようにしたらいいんじゃないか?
WBなんて使わない機能のボタンがあっても意味がないからね。
このカメラの開発者は、大好きな水準器に全部割り当てると思うけど。

LUMIX DMC-GX7


GX7は、内蔵EVFと背面液晶の2つのファインダーを持つ。
コンデジライクに背面液晶を使うこともできるし、一眼っぽく内蔵EVFを覗いて撮ることもできる。
背面液晶とEVFは、見え方がかなり異なっていて、内蔵EVFはカラーブレイクが目立つし、暗部が黒潰れ、高輝度は白飛び、その上バックライトが眩しくて、見え方は非常によろしくない。ファインダーは大切なデバイスなんだから、せめてオリンパスのようにEPSON製の内蔵EVFを採用して欲しかった。一方、GX7の背面液晶は、多少彩度やコントラストの誇張を感じるものの、内蔵EVFよりは高精細で正確な表示だ。
しかし、背面液晶は屋外で太陽が写りこんでしまうとまったく役に立たないため、やはり一眼スタイルで内蔵EVFを使うことを考えてみた。

希望としては、一眼レフのように役割を分けて、内蔵ファインダーは常時被写体表示/背面液晶はプレビュー表示のように表示させたいのだが、そのような使い方は考慮されていないようだ。せっかく内蔵EVFと背面液晶の表示デバイスが2つあるんだから、それぞれ違う内容を同時に表示をさせればもっと便利だと思いつかないのだろうか。
ここも是非改善して欲しい点である。微妙に惜しい点がいっぱいあるのだ、このカメラ。
ものすごい潜在能力があるのだから、早くそれに気づいて欲しい。

さて、思い通り行かなくても思い通りに近づけるためのカスタマイズをしてみた。

メニュー
カスタム
・アイセンサー 感度 強 / LVF/モニター自動切換え OFF
 
 
・アイセンサーAF OFF

Fn3ボタン
・LVF/Mon (LVF/モニター切換)
 

まず内蔵EVFに常時表示させるため、アイセンサー自体を殺したいところだが、アイセンサーをOFFにする機能が見つからない・・・。内蔵EVFから顔を離しアイセンサーが働くと、勝手にEVFを消灯してしまうので、撮影のために再びファインダーを覗きんこんでからEVFが点灯する間のタイムラグが煩わしい。「GX7はスナップカメラの最高峰を目指した」との開発者の言葉に、このもっさり点灯するEVFのどこがスナップ最高峰よ??とツッコまずにはいられない。うーん、しかし、アイセンサーOFFなんて普通ありそうな機能だよなぁ、どこか見落としてるのかなぁ・・・。
少なくとも内蔵EVFと背面液晶が勝手に切り替わる機能は殺したいので、LVF/モニター自動切換えをOFFにして、任意に切り換えできるように、Fn3ボタンにLVF/Mon機能を割り当てた。
とろくさいEVFさえ我慢できれば、撮影時はLVF/Monボタンで内蔵EVFに切り替えて、画像再生するときはLVF/Monボタンで液晶に切り替えて再生ボタンで使えるだろう。
しかし、ここでまたちょっとした問題が。
この設定では、液晶でプレビューを見るときはLVF/Monボタンで液晶に切り替えてから、再生ボタンを押して表示させるという順序を守らなければならない。なぜから、再生モードにすると再生モード専用のボタン設定になるのだ。再生時はLVF/Monの切り換え機能はどこにも設定できない。これもまた煩わしい。

なんか目的に合わせたカスタマイズをしようとしているのにそれが出来なくてカスタマイズ地獄にハマってる感じだよ。
カスタマイズできることは良いことだし機能が豊富なのも素晴らしいことだと思うが、どうも世の中に出すことを急いでしまったのだろうか、仕様の詰めの甘さを感じる。「カスタマイズして自由に思い通り使って欲しい」じゃなくて「カスタマイズできるようにしたから後は勝手にやってくれ」と作りかけで放り出した感じだよな・・・。


けなしてばかりでは良くないので、一点すばらしい機能を褒めておこう。

よくあるライブビュー表示はこんなのだ。
LUMIX DMC-GX7
被写体の上にごちゃごちゃパラメータが表示されて、数字も見にくいし、構図も分かりにくい。ど真ん中に被写体を置いて撮ったつもりが、実はど真ん中に撮れてなかったりするパターンだ。

GX7は、LVF表示スタイル/モニター表示スタイルでモードを切り替えると、こんな表示ができる。
LUMIX DMC-GX7
必要なパラメータは表示しつつ、構図をすべて確認することができる。
水準器も何もなくてシンプルで素晴らしい。
この表示方式は見やすくてちょっと感動。
液晶全部に被写体を大映しに表示する必要はないもんなぁ、やればできるじゃん、GX7。