EVOLT E-300 TEST ― 2013年03月01日 23時27分36秒
コダックブルーとオリンパスブルーとカルソニックブルー ― 2013年03月02日 20時16分06秒
これがコダックブルーだ!!
そして、さらにC-PLという反則技。
C-PLに加えて多少の彩度アップで、かなりの誇張はある。
というか、松本城の冬の空でこんなに青いのは誇張しすぎだ。
しかし、空の濃紺色は紛れもなくコダックブルーの色だ。
しかし、取り付けてあるプロテクトフィルター(MARUMI MC-NORMAL 43mm)がクセモノだった。
撮影後、現像しているときに気が付いた。
なぜか後ピン大量発生。
「あれー?ピント合ってなかったっけー?」
ああ、11点AFのE-5に慣れたから、オリンパスの3点AFがダメなことをすっかり忘れてしまっていたよ。
しかし、もしかしてハズレの中古を掴まされたのかと不安になりつつ、再びカメラをもって外に出てカルソニックを撮影。
ファインダーでしっかりピントが合っているのを確認し、そして、プレビューを拡大してみる・・・。でも、なぜかピンボケ。
「はぁ?カメラおかしい??壊れてる!?」
そして、フィルターを外して撮影して確認すると・・・、ちゃんとピント合ってんじゃん!!
この瞬間、MARUMI MC-NORMAL 43mmはゴミと化した。
ゴミはちょっと言いすぎか、超使いにくいねじ込み式キャップ(笑)
このレンズを手放した人は、フィルター外して使っていれば売らずに済んだかもしれないな。
いや、このフィルターのおかげで安く買えたんだとしておこう。
ま、カメラとレンズとフィルターは個体差や相性が結構あるしね。
ということで上の写真は、たまたまピントがそこそこ合っていた松本城。
ちょっとブルーが弱いのもフィルターのせい?(何でもフィルターのせいにする人)
醤油ラーメンの「醤油麺コクにごり」もなかなか美味い。味はかなり濃い目だが、魚介の出汁の味が強くて背油も効いている。
あとは、忘れちゃいけないのが「ゆで餃子」が美味い。もちもちでつるつるの皮が絶品。
二号店の「麺肴ひづき 湯きりや」という店が出ていたことを今更知ったので、今度行ってみよう。
しかし、EVOLT E-300、シャッター音がうるさくて耳障りだ。
構造的にサイドスイング式のミラーがいけないんだろうな。
E-1のように静かなシャッター音にこだわって欲しかったね。
寝ている子供撮ったり、猫撮ったり、鳥撮ったり、音楽会の撮影を依頼されたり・・・、大きなシャッター音では撮れない世界は意外と広いのだよ。
シャッター音にこだわったと称して平然と騒音シャッター積んでくるメーカーはどうかと思う。そんなもの必要だったらスピーカーで電子音流せば?コンデジみたいに。
そして、液晶が酷い。
1.8インチというサイズなんかはどうでもいい。
13.4万画素と言う少ない画素数もどうでもいい。
液晶は撮影した写真を正確に再生できれば良く、液晶のサイズや画素数など、どうでもいい要素だ。そんなものカタログに載せて競うメーカーは写真を撮る本質を忘れてしまっている。
何が酷いかと言うと、液晶の色。
めちゃくちゃ赤っぽい。
「E-300のホワイトバランスは酷いと聞いていたが、ここまで酷いのか!」と一瞬思ってしまった。
5300K固定に設定しているホワイトバランスが、大暴れするはずがないじゃん。
カメラの液晶なんて、どうせ構図やピントの確認程度にしか使えないと思うけどさ、ちょっとこの色は酷すぎるんじゃない?
最後に、良い点をひとつ。
既に20万枚撮ったせいなのかどうかは知らないが、シャッターボタンが緩くて好みだ。
半押しして、すぐにぺこっと全押しできるんだよね。
E-5はちょとシャッターが硬い。レリーズしたつもりなのに、押せてないときがあったりする。力を込めてシャッターを切ると手ブレの元になってしまうので、シャッターボタンは緩い方がいい。フィルムと違ってデジタルは何枚撮っても金銭的な負担はないんだし。
という撮影テストでしたとさ。
EVOLT E-300のテストを兼ねて撮影に行こうと、カルソニックのエンジンをかける。
どうせバッテリーが上がっていると思って、おもむろにケーブルをつないでエンジンスタート。
本当にバッテリーがあがっているのかは確認してなかった(笑)
よし、ノートで松本城へ行こう。
レンズが良いのか、それとも25mmF2.8のフィルターがダメなのか、色が違うな。
帰ってきて、現像・・・。
フィルターがダメだとわかった瞬間。
ホントにゴミフィルターだな、フィルターなんてポイよ、ポイ。
コダックセンサーは、日本の風情を強調してくれると思う。
EVOLT E-300 マッチングテスト ― 2013年03月03日 18時06分54秒
コダックブルーを楽しもう&パンケーキで気軽に連れ出そう、というコンセプトで手に入れたE-300ではあるが、他のレンズはどうかな、と。
ちなみに撮影はすべてオリンパス E-5。
パンケーキレンズ(ZUIKO DIGITAL 35mm F2.8)とのマッチングの図は、こちらを参照。
<http://skyline.asablo.jp/blog/2013/02/28/6733843>
E-300にはパンケーキが似合うねー。
前回、松本城撮影テストに連れ出したレンズ。
オリンパスブルー・コダックブルーには青い空は外せない被写体だが、25mmパンケーキでは空を大きく入れた構図は難しい。
ということで、E-300で出番が増えるかもしれない広角ズームレンズ。
この焦点距離のレンズはOM ZUIKOでも揃わない。
今のところ、その役目はマイクロフォーサーズだろう。
しかし、マイクロフォーサーズにはコダックブルーはないんだ・・・。
広角と言えば、魚眼も面白いかもしれないが、気軽に連れ出すには大きくて重いのが難点。
魚眼は欲しいけど、気軽に買うには少し高いので買ってない。
12mmをカバーするので広角域も強い万能レンズだが、気軽に連れ出すサイズではないので、今回のコンセプトには合わないかな。
標準には14-42mmがいいだろうね、持ってないけど。
一応、気軽に持ち運ぶコンセプトは達成かな。
E-300でマクロを撮るつもりはないが、50mm単焦点としてはアリでしょう。
写りはともかく、オールドレンズもカッコイイじゃないかっ!!
マニュアルフォーカスなので片手で気軽に撮ることはできないが、大きさは合格だね。
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macroより気軽に持ち出せる。
中古で安かったレンズなので、万が一壊れてもオッケーだし。
E-300は、望遠レンズを使うために買ったカメラじゃないから・・・。
このレンズ使うなら、素直にE-5を使います。
ちなみに、40-150mmは貸し出し中。
内蔵ストロボと外付けのストロボFL-50は同時使用できない。
無理やり乗せてみたけど、内蔵ストロボと干渉して、外付けのストロボが奥までスライドしない。
なんでこんなアホな設計にしたん?
FL-36は内蔵ストロボと併用できるのに。
標準のアイカップはそのまま外付けストロボを付けることができるそうだが、この機体に付属していたマグニファイヤーはストロボの装着のためにいちいち着脱しなければならないので、FL-50を使う機会は少ないだろう。
こういうところも考えて設計して欲しいね。
気軽に持ち出すコンセプトとしては完全に論外だけど、コダックブルーを究極のレンズで楽しむための贅沢な組み合わせ。
ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8用レンズキャップ ― 2013年03月04日 21時20分27秒
これでプロテクトフィルターとはお別れだね。
さて、そんなE-300だが、予想外にRAWデータがデカイ。
8GBのコンパクトフラッシュを与えておけば十分だろうと思っていたが、574枚しか撮れない(それでも十分な枚数だけどさ)。
原因は、RAWファイルが13.4MBもあること。
無圧縮のベタなRAWだ。無駄にデカイ。
画像処理エンジン"TruePIC TURBO"には、圧縮ロジックが載っていないので仕方がない。
現像が終わったRAWファイルをHDDにそのまま置いておいては容量の無駄なので、ZIP圧縮するんだが、それでも12M程度にしかならない。
E-300のセンサーはKodakのKAF-8300CEなので、総画素数 3326 x 2504ピクセルの830万画素の情報量がある(ちなみに、画素サイズ5.4μm)。
そして、RAWの階調は12bitなので単純に情報量を計算すると・・・
3326 x 2504 x 12 (bit) / 8 (byte) / 1024 (kbyte) / 1024 (Mbyte) = 11.9 MB
そりゃ、約11.9MBの画素情報にサムネイルやExif情報つけたら13.4MB行くわ。
E-5の圧縮RAWは1230万画素で、10~17MB。被写体によって大きく変動する。
単純なZIP圧縮のようなアルゴリズムとは違うんだろうね~。
ということで、こんなファイルサイズの違いからもカメラの進化を感じるわけです。
カルソニックハチマキ ― 2013年03月05日 22時40分41秒
トワイライトカルソニック ― 2013年03月08日 20時04分13秒
新しいカメラにいろいろなレンズをつけて遊びたいときに、身近なところにカルソニックスカイラインという被写体があり試写できる環境で助かっている。
今日はEVOLT E-300にOM F.ZUIKO 50mm F1.8を付けてみた。
ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8ほどではないが、それでも小さくて軽いレンズなので、E-300とのマッチングがいい。そして、何よりE-300にF.ZUIKOをつけた姿がカッコイイ。
手持ちのレンズでE-300につけて気軽に持ち出すとしたら、ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8とF.ZUIKO 50mm F1.8になるだろう。
ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6はコダックブルーを狙うときにはベストだが、気軽に持ち出すには少し大きいと感じる。
当時のGr.Aのレースにはキセノンなんてなかったから、ハロゲンにこだわっているのだ。
と言い訳しているが、実際は取り付ける予算もないし、取り付けも結構面倒だから。
F.ZUIKO 50mm F1.8はフォーサーズで使うと狭い画角になる。
結構離れないと全部収まらないが、長い焦点距離は好きだ。
F.ZUIKO 50mm F1.8は推奨絞りはF2.8以上。
しかし、光量が不足して撮影が難しいような状況では、F1.8まで開けてしまってもいいかも。
マニュアルフォーカスレンズなのでE-300のオートフォーカスが合焦しにくい状況でも、ピントを合わせることが出来る点は便利だ。
オリンパスブルーといえば青が綺麗だと言われるが、赤やオレンジ、イエローまでがしっかりと濃いのがKodakブルーの特長。
さすがKodak製フルフレームCCDといったところか。
実用カメラのE-5とZUIKO DIGITALのレンズ群を使っていると、銀塩の単焦点レンズは画質も使い勝手も論外だと思う。しかし、単焦点のマニュアルフォーカスレンズは、その撮影プロセスを楽しむためのものだと今更ながら思った。
この楽しさはメインのカメラ1台だけでは気が付かなかったし、銀塩のズームレンズやAFレンズでは分からなかっただろう。
気楽にKodakブルーを楽しむために手に入れたE-300だが、画質にこだわらずにゆるく遊べるので、撮影の楽しさに気づかせてくれたよ。
幸か不幸か、25mmと50mmの単焦点はZUIKO DIGITALで揃っているし、OM ZUIKOに10mm前半の広角単焦点のラインナップはない。せいぜい欲しいのがOM ZUIKO 8mm FishEye、100mmF2.0、180mmF2.0という高嶺の花なのでレンズ沼に沈むことはないと思う。それでも安いOMに手を出してしまいそうで怖いが。
上田市 信濃国分寺~東御市 十八番ラーメン ― 2013年03月10日 20時44分17秒
しかし、この時期は花も何もないので、適当に史跡を巡ろうかと。
だが、あいにくの雨。
なので、今日はEVOLT E-300はお休みで、雨に強いOLYMPUS E-5を持ち出す。
しかし、予想以上に雨が激しくカメラは雨には強いが人間は雨には強くないので、上田城跡やらいろいろ巡ろうと思っていたのを予定変更することにした。
しかも、上田市の中心部は渋滞が激しかったので、信濃国分寺の参拝だけ。
雨模様なので参拝客は少ない。
蓮池があり、蓮の花の咲く季節は綺麗だろうね。
今年は12年に一度の御開帳があるそうなので、訪れてみては?
御開帳の期間は、2013年4月28日~5月5日まで。
柱には寄贈した人の名が刻まれている。
E-5は雨には強いがレンズが濡れてしまったので、雨滴が写りこんでしまった。
既にここから独特な雰囲気がする・・・。
よくわかからないものが並んでいる。
そこそこ途切れずに客が入ってくる。有名店なのね。
ちょっとお高いように見えるが、この店はかなり量が多い。
普通盛りで、最初から替え玉一個入っていると思えばいい。
裏には定食メニューがあり、平日用のメニューもある。
焼肉ラーメンの方は、長めのやや細麺。
スープが温かくて麺が早く伸びてしまうので、美味しいうちに食べきること。
焼肉は味付けされていて、その味がスープに溶け出して、いい感じになる。
ま、濃い目の味がさらに強化されるわけだが・・・。
量も多いし、味も濃いし、麺も伸びるしで、黙って一気に食べ切った。
長めの麺がほぐれず絡まっているが、無理にほぐそうとせずに具と混ぜるべし。
普段は具と麺は別々に食べるが、これは混ぜて食べた方が美味いと思う。
濃い目の味付けに、シャキシャキのモヤシやニンジン、メンマが絡んで味と食感のアクセントになる。
さて、麺を食べ終わった後にスープを飲もうとすると、レンゲを持つ手が広い器に当たりそうになって飲みにくかった。器に合ったちょっと長いレンゲがあるといいね。
肉味噌ラーメンの方は、独特の太麺。
もちもちの太麺で、焼肉ラーメンの細麺に比べて伸びにくい。
スープも味噌らしい味で悪くないので、こっちの方が正解だったかも。
味付けはちょっと濃い目かなぁと思うが、独特のメニューとレトロな雰囲気の面白いラーメン屋さんだった。
おなかいっぱい食べたいときにぴったり。
雪だけど ― 2013年03月14日 21時26分53秒
パンスターズ彗星 ― 2013年03月15日 22時40分47秒
赤くて通常の三倍早いかどうか見届けるために車を飛ばしてちょっと行ってきた。
出現場所など知らなかったが、どうやらほぼ真西らしい。
彗星は太陽に近づいて光り輝く。
つまり、太陽の付近にある、ってことを考えれば、西に沈んだ太陽のすぐ近くにあるのは納得がいく。
しかし、この日に限って西に雲があるんだよなー。
とりあえず現場に到着。アスティかたおかとやら。雲もほとんど晴れていい感じだ。
こんなとこ誰もいないだろうと思っていたら、既にマニアらしき人たちが望遠鏡らしきものを設置してスタンバっているじゃないか。
6時半を過ぎたころ、辺りのマニアらしき人たちが、見える、見えるぞーとざわつき始める。
まだ明るいこの時間では、視力が良くないと肉眼では発見できんと思う。
そして、しばらく望遠を振り回して探す。
「そう、ちょい右」
「そう右ー」
「はい、そこでまっすぐー」
「4・3・2・1・・」
見える、見えるぞ私にも彗星が見える!
たぶん、周りの人に教えてもらわなきゃわからなかったよ、ありがとう。
しかし、こんな彗星が来るとか最初に気が付いた人はすごいと思う。
どうやって知るんだろうね?
GN粒子の尾を引いてダブルオーガンダムが颯爽と登場という感じ。
ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD+EC-20、さらに上下50%トリミングということで、1600mm相当。
彗星のコアが見える。
超望遠で覗いていると、地球の自転で動いていくのが分かる。
まさに赤い彗星!!
トランザム!!
この辺で見失うと再発見は厳しい。
液晶ライブビューで探していたが、増感ノイズが多くて、ライブビューは使い物にならん。光学ファインダーで肉眼で探した方が、確実に見つけ出せる。
一般的に電子ビューファインダーの長所として、暗いところでも明るく見えるとか、ピントがつかめると言われていたけど、これは今のところ嘘かな。電子ビューファインダーは増感するとノイズが多くて使い物にならん。センサーや液晶の性能にも拠るだろうけど。
ISO感度1600で長時間露光&ノイズリダクションOFFでは、E-5でさえこんなにもノイジー。
しかし、ピント甘いな。無限遠を確実に簡単に出せるレンズ欲しいわ。
というわけで、パンスターズ彗星でした。
「今日はめちゃくちゃ寒いから仕方ないな、まあいい、バッテリー3本あるから」と思っていたら、次々にバッテリー切れ。
そういえば、充電してなかったなぁ、油断した。
しかし、今や4つ目のバッテリーがあるのだよ。
夜は使い物にならないE-300からバッテリーを引き抜いて、E-5で使用。無事に夜景撮影を果たした。
またしてもE-300買って良かった。
OLYMPUS E-300 vs E-5 ― 2013年03月16日 20時47分02秒
今回は純粋にブルーに関して比べてみよう。
今更、E-300とE-5を比べようなんて、どんだけ周回遅れなんだと思うが。
被写体はこれ、例によってカルソニック。
RAW現像して、ナンバープレートの処理をして縮小/シャープネスをかけただけ。
これぞコダックブルーというほどのブルーではないが、過剰に演出したコダックブルーの空を比べようというのではなく、日常の平凡なコダックブルーを比べたいと思う。
真っ青なコダックブルーの空の比較ってのは、いろんなWebサイトが既にやっているし。
レンズは、ZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2.0で、設定は35mm F5.6 SS 1/800 ISO100、色温度 5300K。
上にも書いたとおりコダックブルーというほどのブルーではないが、紛れもなくE-300で撮った色だ。
E-1のコダックセンサーを長く使い込んでいるので分かるが、青は深い青になり、霞掛かった空や北アルプスの雪のように明度の高い青がわずかにマゼンタを帯びたこの色の傾向がコダックセンサー特有のブルーなんだと思う。
記憶色を正確に再現した色ですっきりとした印象の好ましい色だと感じる。
ゆくゆくはE-1も比べてみたいものだが、重箱の隅くらいの違いしか無いのかもしれない。
レンズとF値、色温度は同じ。基準感度がISO200なので、SS 1/1600で同じ露出に合わせてある。35-100mmはフォーカス位置の違いで像の大きさの変化があるので、若干大きく写ってしまっている。
見慣れてしまえばこれが最もニュートラルな感じはするが、殊コダックブルーとの比較においては、空もカルソニックも全体的にグリーン掛かって見えてしまう。カルソニックブルーはE-300に比べて水色で、ウィンカーのオレンジが濃い色だ。
記憶色のE-300に対し、やや実物の色に寄せた雰囲気を感じる。
どちらもクリアーでくっきりした印象だけど、同じオリンパスでもここまで違うのか。
カルソニックブルーの濃さが足りないんじゃないかと、上のE-5のRAWをVividで現像したもの。
カルソニックブルーはベタッとした青になり、オモチャっぽくて不自然な感じだ。
空は緑から水色に寄ってしまい、E-300のコダックブルーとは大きく異なる。
Vividは風景や紅葉には効果的に使える色作りだが、人工的な色を撮るときは少し難しい色だ。
i-Finishというモードは、オリンパス曰く「記憶色を超えた感動の再現」だそうな。
膨大なサンプルから得られたデータを解析して作り出されたモードで、被写体によって効果は変わるらしい。
青系の色には強く反応し、グッと彩度をあげてくれる印象がある。
・・・ので、やっぱり人工的な青を撮ると不自然。i-Finish標準では論外なのだが弱にしてもVIVIDと同様の傾向で青が不自然。
i-Finishも風景や人を撮るには良いが、VIVIDと同様で使いどころが難しい。
結局こういう色作りの機能はRAWで撮っておいて、現像時にチョイスする使い方になってしまう。
ということで、E-5のどのモードもE-300のコダックブルーとは違う結果になった。
コダックブルーなんて存在しないという人もいるが、同じ被写体を撮り比べてはっきりと発色傾向が異なることを確認できたわけで、これは紛れもないコダックブルーの存在といえる。
”コダックセンサーと画像処理エンジンの特長が、オリンパスのコダックブルー”であると。
一方で、ただコダックのセンサーを使っているだけではこの傾向の色が出るとは限らないだろう、そういう意味ではコダックのブルーというのは存在しないと言えるのかもしれない。
オリンパスブルーも良いけど、やっぱコダックブルー良いわ~。
という、ここまではよくある比較サイト。
ここでは一歩踏み込んで、コダックブルーの再現を試みる。
まずOlympusViewerを使って、Naturalのグリーン傾向をマゼンタ側に振るためにホワイトバランスをいじってみるが、マゼンタ掛かった空の傾向を合わせれば全体がマゼンタ被りし、カルソニックブルーの傾向を合わせれば空のグリーン傾向は抜けず、OlympusViewerでの再現は断念。
まー、全体に色相がズレてるんでしょと、Photoshopで色相加工した。
その結果、これ。
お、E-300にかなり近くなった。
わずかな加工でコダックブルー風になるとは、さすがオリンパスブルーのE-5といったところか。
この画像に関しては単純に色相の変更でかなり近くなったが、色相をズラすと他の色の発色傾向まで大きく変わってしまうので、すべての写真がこの処理だけでコダックブルーっぽくなるとは限らないだろう。
しかし、E-5 Natural&色相+5は、お手軽に簡単にコダックブルーの再現性に近づく手段としては有効といえそうだ。
最新のE-5でコダックブルーを再現できれば完全無欠だし、これだけでもE-300を買った価値はあったよ。
まぁ、最も肝心ないわゆるコダックブルーといわれる特有の空の深い青色の再現は、まだ試してないんだけどさ。
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