長年使ってきたダイソンのコードレスクリーナー。
Fluffyヘッドという700gを超えるヘヴィ級の質量に耐えかねて、掃除機本体側のアルミパイプがぽっきり折れた。
てこの原理で一番負荷が掛かるところやん、ここの強度が足りないなんて構造的な欠陥だろ。
あー、折れたー、パイプだけ買うかー、純正品は生廃っぽくて一本8,000円とかいう強気なボッタクリ価格しかない、安い3rdでも4,000円かー。
ということで、パイプだけ買うより安かった中古一式をゲット。台座付き。
結構綺麗に掃除してあるものの、使ってみたらかなり異質なニオイ。
ちょっと耐え難いので、折れたパイプの代わりに、中古品のパイプだけを使おうとしたら、全然パイプがハマらない。
よく見てみると、自分の持っているダイソンはDC74、中古のダイソンはDC62と型番が変わっていて、パイプの接続部の形状が若干変更されている。そんなセコイことするなと思うが、何か意味のある変更なのだろうか・・・。
干渉するでっぱりを削ればハマって使えるはずだが、とりあえず折れたパイプの修復と中古品の脱臭に挑戦。
まず折れたパイプは高強度接着剤のセメダインのメタルロックで張り付ける。
パイプを分解すると、樹脂製の筒の上からアルミの筒が被せられた2重構造になっていて、折れたのはプラスチックの樹脂。メタルロックはポリプロピレン、ポリエチレンなどのフッ素系樹脂の接着は不可能らしいが、ダイソンの素材はわからない。仮に接着できなかったとしても充填してやればガッツリ固まってアルミのパイプから外れなくなるのではないだろうか。
という判断で無理やりくっつけてみた。
そして、もうひとつの中古のダイソンの脱臭作戦。
まずはクリアビンを完全にばらす。が、手持ちのT8のトルクスドライバーでは短くて届かないので、わざわざドライバーを一本買う。AmazonでベッセルのT8ドライバーを買おうとしたら最低数量2本って・・・。一般家庭で同じトルクスドライバーを2本買うことないやろ。せめてT8とT10の組み合わせならわからんこともないが、T8を2本かよ。ということで、1本で買えるアネックスのT8ドライバーを購入。で、全バラして数時間かけて中の埃をすべて洗浄。
それでも、ゴムやシリコンの部品がまだ臭う。なので、重曹の水溶液に漬け込む。どうやら弱アルカリ性の重曹がニオイの元となる酸性の物質を中和して分解してくれるらしい。ちなみに、アルコールはニオイの元となる菌を殺菌し、クエン酸はニオイの元となるアルカリ性の物質を中和して分解する。それぞれ脱臭できるニオイの元が違うようだ。そういうことなので、重曹とクエン酸を混ぜても脱臭の効き目が弱まるだけらしい。
さて、メタルロックの方は一日置いて乾燥させると、一応くっついた感じ。樹脂とくっついたのか、固まって外れなくなったのかは不明。だましだまし使ってみて、結果ダメなら結局パイプを一本買うことにする。
脱臭した方は、臭いは薄まったものの、やはり臭う。特にスイッチONした直後の排気のニオイが一番強い。まあ使い込んで自分の家のニオイでオーバーライドしてやれば気にならなくなるかもしれない。しかし、使っているニオイが家中に拡散するのも問題だ。
なので、塗料やシンナー臭い自分のプラモ部屋用に使っていくかな。
こうしてダイソンは増えていくのだ。
まあ、ダイソンは基本的に質実剛健だと思うが、物理的にわかりやすい破損も多くて、構造がシンプルなので部品さえ替えれば比較的簡単に直ってしまう。モデルチェンジしても何世代か共通で使えるパーツが多くて、部品取りニコイチしたりする結果、こうやってダイソンが増えるエコシステムになっている。
最近のコメント