EVOLT E-3002013年02月28日 23時13分42秒

E-300と言ってもエプソンのコンパクトプリンターのカラリオミーではない。
EVOLTと言ってもPanasonicのアルカリ乾電池ではない。
EVOLT E-300
Olympus EVOLT E-300である。
EVOLTというのはオリンパスが海外で展開していたブランドのようだ。
要するに、オリンパスのE-300である。


何でこんなモノを買っちまったかというと・・・

ぶっちゃけ、最近の一眼レフに飽きてしまったのデスヨ。
最近のカメラのトレンドは、フルサイズ、ローパスレス、超高感度と連写速度向上・・・
撮影の成功率と解像感を追求し写真を撮る道具としての道を究めようとしている。
しかし、既にオリンパスのE-5という撮影する道具として極めて優秀なカメラが存在する。
よほどの技術的なブレイクスルーや画期的な機能でもない限り、同じ路線のカメラには惹かれることはない。
そのE-5は本当に優秀なカメラで、クライアントからの撮影依頼には絶大な信頼を置いていて、E-5に頼る日々が続いていた。
E-5に対して性能面と機能面で大きな差をつけられたE-1は出番が減ってしまい、今は一時的に手元を離れ貸し出し中である。
そんなあるとき、たまたまその貸しているE-1の写真を見る機会があり、E-1の画像は他のフォーサーズとは一線を画してると改めて実感した。

やっぱりカメラは色だ・・・

色に関しては、オリンパスが一番良い色だと思う。
オリンパス独特のいわゆる"オリンパスブルー"である。
オリンパスブルーと呼ばれているが、その特長は青色に限られたものではない。
透明感と鮮やかな色、一際深く発色する青。
それらが破綻せず自然に見えるギリギリのバランスでチューニングされている。
最も忠実に記憶色を再現していると感じる色だ。

E-5もオリンパスブルーを受け継いでいる。しかし、E-1はそのE-5を超える色を出す。
なぜ、E-5はE-1の色を超えられないのか?
その答えは、おそらく撮像素子。
E-5はLiveMOSというパナソニック製のセンサーを使っているが、E-1はKodak製のフルフレームCCDセンサーを採用している。
このKodakセンサーの色は、特に"コダックブルー"とも呼ばれ高い評価を得ている色なのだ。
オリンパスブルーの中でも取り分けコダックブルーに強く惹かれているのを改めて感じ、E-1とは違ったコダックブルーの世界を覗いてみたいという思いが強くなっていった。

Kodakセンサー搭載と言われているカメラは、LeicaとPentax 645D、DCS Pro SLR/nなどがあるが、いずれもプロ向けのカメラで中古であっても高額だ。
ということで、オリンパスに絞る。
E-1以外には、E-300/E-500/E-400の3機種がコダックセンサーを搭載。
しかし、E-400は海外専用機で国内では入手困難で、Kodak製でもフルフレームセンサーではないためコダックブルーが弱いと言うことで除外。
残るはE-300とE-500。2台とも同じ800万画素のKodakフルフレームCCDである。
両機の違いは、フォルムと重さ。E-300は独特の箱型で、E-500は小型軽量。
パンケーキレンズをつけて気軽に持ち歩きたいという気持ちもありE-500も悪くないが、どうせ使うならフォーサーズ独特の形状のE-300を使ってみたいと思った。
ま、E-300がダメならE-500を買えばいいさ、今ならどちらも格安だ。

そうして、中古を探し回る。
タイミングが悪くてなかなか良さそうな物が出てこないが、一件中古の在庫を販売しているお店を発見。
しかも、海外仕様のEVOLT E-300だという。
面白そうなので、即決した。安いし。

で、届いたのがこちら。
EVOLT E-300
うーん、E-300、いいねー。
しかも、海外専用EVOLT。
E-300のロゴの下に、ブルーのフォントでEVOLTと入っている。

アイピースがマグニファイヤーに変わっていてちょっとお得。おかげで意外と見やすい。
落としてなくさないように青い輪ゴムで留める(近所のスーパーでパックを留めるのに使われている青い輪ゴムはオリンパスにピッタリ)。

海外モデルだから充電器が海外プラグになっているが、変換アダプターが付属し日本でも使えるようだ。
取説は、2冊。英語じゃないな?ドイツ語か?何語?
ま、中古だから細かいことはキニシナイ。

パンケーキレンズをつけると、そこそこ小さい。
さすがに、マイクロフォーサーズやE-400系には敵わないが。
持ち歩き用のカメラは、スマホのカメラの大幅進化に期待しているよ。

質感はチープ。C-3040みたいな感じ。でも、形が独特だからいいんです。
1.8"液晶が時代を感じさせる。液晶なんて飾りです。

EVOLT E-300
裏技でシャッター回数を表示する機能があるが、19万9千回!?
プロ仕様と言われ耐久性を重視したE-1のシャッター耐久回数が、15万回って言われてるんだけど。

めっちゃ酷使されている・・・orz
しかも、三脚穴ねじ切れてるじゃん・・・orz

というか、本当に20万回もシャッター切ったのかなぁ?
傷も少ないし、グリップもべたついてないし、それなりに綺麗だよ。
バグか何かで回数表示が狂ってしまったんじゃないかな。

三脚穴の方は、ちょっと困るかな。
けど、望遠レンズはレンズの三脚座使えばいいし、マクロや接写はE-5がいるし、どうしても直したかったらジャンク品買ってきて部品取りすればオッケーということにしよう。

ヨーロッパの地で、大切に使ってくれた人がいたということだからね。
細かいことはキニシナイ。
気に入ってますから、この新しいオモチャ。

EVOLT E-300
うん、ちゃんと写るよー。オッケー。
ちょっと不安だった8GBのコンパクトフラッシュ(ハギワラ ZII)も認識したし。

ということで、E-300のオリンパスブルーに期待したい。


しかし、なぜか冬のこの時期は、カメラ関係の出費が出るね、毎年。