三脚ネジ2023年05月25日 21時02分54秒

ベルボンのハイ・カルマーニュ635を手に入れたので三脚沼もそろそろ終わり。
今日はネジの話だ。

三脚と雲台を繋ぐネジの規格は、1/4インチサイズ(UNC1/4)と3/8インチ(UNC3/8)という少し特殊なサイズが使われている。多くは1/4インチで、大型の機材を使用することを想定したものは3/8インチだ。

で、雲台と三脚を別々に買ってきて、やってしまうのがこのパターン。
雲台が3/8インチ、三脚が1/4インチのときに、3/8インチと1/4インチの変換アダプターをかませるパターンだ。ちゃんと固定されるので普通に使う分には問題なし。一度組んだらどうせ外さないから問題なし。

三脚ネジ

しかし、この変換アダプター、外そうとして苦労するときがある。
ネジがしっかり噛んでしまったり、溝を舐めてしまったり、ゴリラが外すことを考えずにバカぢからで締めこんでしまったり、外せなくなると非常にキツイ。
素直で諦めがいい人は、これ以上悪化させないようにメーカーに送りましょう。


三脚ネジ

メーカーに送りたくないので、これを用意した。
1/4インチのボルトとナットだ。
1/4インチ、またはUNC1/4。UNF1/4はネジピッチが違うのでNG。
ちょっと特別な規格なのであまり見かけないし、安くは売ってないかもしれない。
安く売ってなかったので6角穴のボルトを買ったが、力を賭けやすい6角頭のボルトの方がいいと思う。


三脚ネジ

こんな感じに雲台のネジ穴にねじ込んで、ナットを雲台側に強く締めこむ。
しっかりナットを締めこんだら、今度はボルトを緩めて外していく・・・。


三脚ネジ

そうすると、変換アダプターがボルトについて抜けてくる。
雲台側にハマっていた変換アダプターをナットで抑え込むことによってボルト側との締結力が強くなり、ボルトと一緒に抜けてくるのだ。
この状態でナットを緩めてやれば、ボルトからも外せる。

まあこのやり方で確実に外せるとは言えないが、ダメ元で試してみる価値はあるだろうか。


三脚ネジ

ちなみに逆パターン。
三脚の雄ネジ側にアダプターが噛んでしまうパターン。
これを外すためにネジのこちら側にも溝が切ってあるんだな。

しかし、これも強く噛んでしまったりするとキツイ。
この場合は、3/8インチのナットが2枚必要。しかも、厚みがあるナットだとネジにナットが2つ入らないので薄めのナットで。
外れなくなったアダプターにナットを2つ軽く噛ませたら、上側のナットが緩まないように押さえて、下側のナットを緩める形で上側のナットに向けて強くねじ込んでいく。そのまま下側のナットを緩め続けるとアダプターが抜ける・・・はずだ。
ダブルナットという原理。
ホント、ネジ発明したやつはすげーよ。



三脚ネジ

ところで、ベルボンのPHD-61に使われている3/8インチMFスクリューを外してみたわけですよ。
ネジの溝の向こうに光が見える・・・。あかんやつや。
ネジ割れてんじゃん。だからアダプターが噛んで抜けんかったんかい。

これベルボンの旧規格のMFスクリューでM12というネジサイズ。新製品は新規格でM13というサイズで1mm肉厚になってるんだよな。ネジ割れが多くて肉厚に改良されたってことが容易に想像つく。
しかも、M13の新規格はアマゾンで送料無料で買えるのに、M12の旧規格はベルボン部販から通販で送料かけて買うしかない。そもそもが専用品のネジなので高いし。


三脚ネジ

しかし、買わないわけにはいかないので、新品ネジを買いましたとも。
単品売りしてないからセットで買って、このネジ回しも付属。
念のため予備も1セット。
いや、ネジ回し要らないから、ナット単品で安く売ってくれ、定形外で送料も抑えて欲しい。