HGUC ガンダムトリスタン2017年06月16日 22時41分56秒

一週間前に買ったばかりだというのに<http://skyline.asablo.jp/blog/2017/06/09/8589957>、HGUCガンダムトリスタンを速攻で作った。

近年稀に見る話題作、というかある意味問題作であり、ネット上に大旋風を巻き起こしたトリスタン。あえて言うなら、これはバンダイからの挑戦状である。

HGUC ガンダムトリスタン

問題点その1:可動範囲
最大の問題とされるのが、可動範囲の狭さ。ここ数年発売されたガンプラの中で、これほど可動範囲の狭いキットは少ない。その元凶はアレックスから流用した関節パーツで関節周りが10年以上前のテクノロジーであるがゆえと言われているが、それだけではない。新規造形のはずのフロントアーマーがほとんど可動せず、足首のアンクルアーマーもたいして動かない。
たしかに「肩や股関節はもう少し動けばポージングがもう少しは決まるのに」というのが正直な感想だ。
ただ、問題は可動範囲だけではなかった。

問題点その2:ビームライフル
ビームライフルは色分けされずに白一色。設定ではライフルの上部は本体のコバルトブルーだ。同一形状と思われるHGUCνガンダムのビームライフルはしっかり色分けされていて、比べると見劣りするため問題点とされている。
トリスタンの青ランナーの配置にビームライフルのパーツが収まる余地がないように見えるので、これは金型コストの制約のため仕方ないのかもしれない。手間はかかるが塗れば済む話だ。とりあえず、νガンダムっぽくミッドナイトブルーで仕上げた。決してνガンダムのビームライフルをそのまま転用してなどいない。
しかし、ビームライフルは色分けよりグリップが問題だ。νガンダムのビームライフルのCADデータをそのままを流用したんだと思うが、グリップにダボが付いている。一方、銃持ち手にはダボ穴はない。そのせいかビームライフルがしっかり保持できずぐらついて落ち着かない。ビームライフルを新規金型で起こすくらいなら、ちゃんと持てるようにしてくれ。

いろいろ問題点はあるが、完成した立ち姿はカッコイイじゃないか、トリスタン。
可動範囲を犠牲にした結果、各部の装甲が大きく作られていて重厚感がある。設定的に悪役らしいので厳つい顔つきだ。首はポリキャップ丸出しだが、顎を引けるので表情が付けやすくていい。
時代設定的にはユニコーンガンダムの数か月後で、νガンダムの3年後。トリスタンのデザインはシンプルで柔らかいラインのνガンダムに近いと思えば納得できる。

スネの外側の黄色いダクトはアレックスの余剰パーツと置換可能になっている。


HGUC ガンダムトリスタン

問題点その3:ガトリング砲
完全に余剰パーツ扱い。その通りでそのままでは腕につかない。ただし、干渉部分をよく見極めて削ってしまえばこの通り問題なく装着できる。
「簡単だから改造してみよう」というバンダイの意図が込められているのだろうか。

それよりも肩のダクトは色分けするかシールを用意して欲しかった。
目立つダクトやバーニアが多いのに、色分けやシールもないのがトリスタンの欠点だと思う。


HGUC ガンダムトリスタン

余剰となっているアレックスのビームライフル。
ここは左手の銃持ち手を付けるというサービス精神が欲しかったね。
ハンドパーツを買って改造せよというバンダイの意図?


HGUC ガンダムトリスタン

リアビュー
バックパックはガンダムMk-II風。新規パーツでわざわざ似せたものを用意するくらいなら形状だけでもガンダムMk-IIと同じにした方がいろいろ遊びが広がっていいんじゃないか。
商売的にもHGUCスーパーガンダムが売れるでしょ。


HGUC ガンダムトリスタン

問題点その4:アクションベース穴が開いていない
余ってるポリキャップを加工して仕込んで開口すれば問題なし。
どうせたいして可動しないし。


速攻で完成させたガンダムトリスタン、部分塗装だけでも十分カッコイイ。
ネット上のネガティブな情報に引きずられて買わないなんてもったいないんじゃないかな。
これは、塗装、改造、アレンジへの誘導が巧みに仕込まれたバンダイからパチ組みモデラーへの挑戦状だ。


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