NS-GT2を履き続けて何年だろうか。R33GTS、日産NOTE、そしてR32GT-R。
IMPULの細い5本スポークのホイールで、軽くてカッコよくおまけに安いので大変気に入っている。
しかし、NS-GT2はR34カルソニックスカイラインが履いていたホイールを模したものであり、R32カルソニックスカイラインが履いていたホイールとは違う。R32カルソニックスカイラインのホイールは、太い5本のスポークの2ピースホイールなのだ。
うちのカルソニックレプリカは、3月にリフレッシュを終え、より本物に近づいた。そして、GWにヘッドライトを角目から前期プロ目に変更し、さらに'91仕様に近づくことができた。
あとやり残したところは・・・やはりホイールの違いが気になるのだ。
候補として、2ピースの5本スポークのIMPUL RSか、nismo LM-GT2か、ハセミさんのPROT GTってところ。ただし、フロントのbremboキャリパーが収まる18インチで。
なかなか条件に合ったホイールがないので、とりあえず毎日ネットを徘徊して探しまわる・・・。
で、やっとのことで見つけたのがコレ。
nismo LM-GT2 18インチ。
一本11.6kgもある超ヘヴィ級だ。かなりの美品だと思う。
ただし、8J +33、シルバー。できれば、9J+22辺りで白が良かったんだけどな。
ま、オフセットは最悪何とかできるし、色も塗り直せばいい。気になるのがリム幅8J。
8Jだと245/40あたりのタイヤサイズが適正範囲ギリギリ。255/40を履くなら8.5~9が欲しいところ。これで移動することを考えると、適正範囲を外したくはない。
とりあえずこのホイールキープしておいて、もう少し太いホイール出るまで待つかな。
しかし、これすごく綺麗なんだよね。
とても20年前のホイールとは思えないくらい。ガリ傷も全然ないし。
そもそも、18インチの狙ったホイールが出ない中、希望条件に合致し、これほど状態の良いホイールが出るとは思えない。でも、オフセットはワイドトレッドスペーサー入れないといけないし、色も塗り直さないといけないんだよなぁ。と毎日悩むこと1か月ほど。やはり欲しい条件のホイール全然でないし、意外とこのホイールがいいんじゃないかと思えてきた。
よし、とりあえず、やってみようか。
で、まずホイール塗装。
ディスクの立ち上がりのところから白、ピアスボルト周辺は銀のまま残す。センターのナット部分は白という風に塗装したい。
2ピースホイールだからピアスボルト外さないといけないし、マスキングも必要。そして、熱や紫外線を受けブレーキダストや油や泥汚れという過酷な条件で痛まない塗装は素人のDIYでは不安なので、塗装をホイール修理専門業者に依頼。
さすがはプロの仕上がり。
センターキャップも塗るべ。
これは自家塗装。RAYSロゴをマスキングして紙ヤスリで足付けして全面を黒で塗る。黒で残したいところをマスキングして、シルバー(あえてスカイライン純正色KL0)。そして、クリアレッドとクリアブルーを重ねる・・・いや、青の発色薄すぎ。何度も重ねたけど、この程度の濃さが限界。シルバーが明るすぎたかも。本物はもっと暗いんだけどな。ま、ミニカーとかこの色が多いので、良いことにする。
タイヤを組み付け。RE-71R。245/40R18。うわ、めちゃくちゃ重いわ、これ・・・。
6月からブリジストンタイヤが値上げなので、すべり込みセーフ。知人のブリジストン社員を頼ったりネット価格を引き合いに出したり、とりあえず納得いく値段で買えたよ。
8Jに245/40のタイヤだと出っ張りタイヤになるわけで・・・。大径ホイール履いてツライチローダウンってのは引っ張りタイヤが多いんだけど、Gr.Aのレーシングカーはみっちり太いタイヤを履いているので、出っ張りタイヤの方がいいじゃん。8Jでよかったかも。
ということで、GT-R、初めてのタイヤ交換編。
キモはフロントのジャッキアップだと思うんで、まず簡単なリアから。
まず平らなところに停める。
しっかりサイドブレーキを引く。
フロントにタイヤストッパーをセットする。
ジャッキアップの前にホイールナットを緩めておく。
32GT-Rは車重が重く、ジャッキアップポイントがその車重によって潰れてしまう問題があるので、ジャッキアップポイントは使用禁止だ。なので、違うところでジャッキアップしなければいけない。当然、車載のパンタグラフジャッキでは無理。ガレージジャッキを用意しよう。
リアは、リアメンバーでジャッキアップするのだがジャッキが届きにくいので、リアデフでジャッキアップ。
といっても、ガソリンタンクが邪魔でジャッキのハンドルが動かしにくいぞ・・・。
ある程度持ちあがったら、ウマ(リジッドラック)を噛ませるべし。
車の下に潜るわけじゃないし、持ってないから、省略!
タイヤが浮いたら、ホイールナットを外す。
ボディやキャリパーにぶつけないように注意しながら、タイヤを外す。
ワイヤーブラシでハブボルトの錆を除去する。
そして、禁断のワイトドレッドスペーサー(ワイトレ)。
ハブボルトに負担をかけるのでボルトが折れやすくなるし、ワイトレのナットが緩んでしまうとタイヤが脱落するとか、リスクの高い部品。なので、高強度ジュラルミン、高精度削り出し、保安基準適合品を謳うKSPエンジニアリングのREALブランドをチョイス。
ワイトレをハブボルトにはめ込んで、付属のナットを手で締めていく。
トルクレンチで適正トルクをかけて締める。
サイドブレーキをしっかりかけておけば空回りせずに締められるはずだ。
ボルトの突き出しはこれだけ。
ワイトレの厚みは20mmとした。
これにタイヤを付けるのだが、その前に雑巾等でキャリパーを保護しておく。
ホイールがキャリパーに当たると簡単にキャリパーの塗装が剥げるらしいので。
しかし、タイヤ、めちゃくちゃ重い、死ぬほど疲れて何とかホイールをボルトに嵌める。
ホイールナットを手で回るところまで締める。
反対側のリアホイールも交換してジャッキを下す。
トルクレンチで適正トルクで絞め込んでOK。
さて、フロント。
今度はタイヤストッパーをリアタイヤにセットする。
エンジンをかけてブレーキを踏みつつ、自動ブレーキシステムをセットし、エンジンを切る。
(ワイトレのボルトを締めるときに、フロントタイヤを空転しないようにするため)
リアと同じように、ジャッキアップの前に、ホイールナットを緩めておく。
フロントのジャッキアップは、フロントメンバーの×になっているあたり。
間違ってオイルパンでジャッキアップしないように!!
しかし、フロントはリア以上にハンドルが動かしにくい・・・。そのうえ、エンジンが重いからジャッキアップに相当力がいる。苦労してなんとかタイヤが浮くあたりまでジャッキアップした。
馬鹿デカイbrembo様とご対面。
リアと同じようにワイヤーブラシでハブボルトの錆を取る。
で、ワイトレを付ける。
リアと同じ20mm。
って・・・、あれ?フロント、ハブボルトが付き出ない。
これ、ボルトカットしてあるじゃん!!
その状態で、よく走っていられたなぁ。
前オーナーはどんなホイール履いてたんだ?
フロントだけボルトカットって。
フロントも同じようにキャリパーを雑巾で保護しつつ、ホイールを装着。
両側のホイールを付けたら、ジャッキを下して、自動ブレーキシステムを解除。
トルクレンチで適正トルクをかけてホイールナットを絞めて、完成。
やっと付いたー。
えらい時間かかったわ。
センターキャップを忘れずに装着。運転席側はレッド、助手席側はブルーだ。
これで完成。
さて、8J +33のホイール、そして20mmのワイドトレッドスペーサー。
8J +13相当で、ツラ具合は、9Jだと+26程度。
参考にnismoが32GT-R向けに発売したLM-GT4は、9J +22(タイヤは235を想定)。
8J +33に25mmのワイトレだと、9J +21で、nismoスペックに近い。
あと5mmは出せるんじゃないか。なのに、あえて20mmにしたのは・・・。
これ。
出っ張りタイヤだから、タイヤが一番ツラの位置になるから。
左フロント4mm。
右フロント3mm。
よし、計算通りだ。
左リア5mm。
右リア12mm・・・。
あれ??・・・ボディが歪んでいるんだね。
右フロントが3mmなので、あと5mm出すのはアウトって感じかな。
車高を落としたりする余地はあるが、フェンダーとの干渉も考えなければいけないし、3mmが5mmになるまで車高を落とすつもりはない。225とかタイヤを細くするのもレプリカ的にはあり得ない。
ということで、長々と書いてきたが、やっとホイール交換終了だ。
↑ ビフォー
↓ アフター
8J +33にワイトレ20mmって、意外と理にかなったレプリカ仕様だと思う。
ホイールが太くないから、出っ張りタイヤ。
オフセット値が大きいので、浅リム。
みっちり感がしっかり出てる。
少しはカルソニックスカイラインっぽくなったかな。
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